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創作
デーム・ナット
随分昔に考えて
未だ全然形となってないお話
デームというのは女性に与えられる
騎士に値する称号です
主人公は
髪も瞳も真っ白で
いつもにこにこと笑っているのに
空虚な感じの不気味な少年
更に不気味な事に
赤い血の代わりに
白く透明な血を流す
少年は優しいし、怒ったりしない
でも愛を知らない
本当に悲しみもしない
笑っているだけ
たとえば
誰かが
理不尽な暴力を受けているのを
目の前にしたら
「いけない」と認識する
止める、自分の身も顧みず
でもそれは只の反射で、理由を持ってない
その理不尽な暴力に対して怒りを示す事もない
ただ笑うだけ 当然不気味
何故か失われた大文明の文字を読み書きできる。が、現代の文字を読み書きできない
家族は父、母、兄、姉 でも血は繋がっていない
母が赤子の時に「世界樹」と呼ばれる枯れて折れた木の下に打ち捨てられた赤子を拾って来た
それがこの少年
母は見た目だけでなく血もおかしい事に気付いて
「この赤子は病気なのだ。だから捨てられた。可哀相に…私達が代わりに愛してあげるわ」
と初めは思っていたものの、成長するにつれて余りの異様さに辟易してしまう
余りの不気味さに村の厄介者になり、苛められる
姉はそんな弟を必死になって庇うのだが、弟を守らなくてはという思いのあまり頑なになってしまう
父は足を怪我してまともに稼げなくなり、それを少年に当たる
兄は母の味方 聡く、狡賢い ある時少年の特殊な能力に目を付けて考古学者に少年を売る
世界は中世っぽい
数百年前に、もう少し栄えた大文明が海を渡って展開していたが唐突に人口を減らし衰退
その時の生き残りが今の人々
各大陸には世界樹と言われるものの残骸がある
一番早いもので100年ほど前に、一番遅いので数年前に枯れたらしい
文明が滅びた原因は大災害と言われているが
実の、大災害による混乱による人々の混乱によって世界人口は急激に減ったという
文献にも何にも記されていない事実
(本当は宗教的なものが流行って、
大陸一つ一つに「生贄を捧げてその上に世界樹を植えろ」と巨大樹の苗の下に人柱を埋めるという
残酷な出来事があった
一番最初は犯罪者、老人、赤子、その次に金持ち、そして私怨を持った人間を告発しはじめたり
裏切り、濡れ衣、貶めたり、殉教者と大混乱)
少年は実はその世界樹の下に埋められた『人々』の生まれ変わり
少年にその記憶は全くない
他にもこんな生まれ変わりが世界樹の数だけ居て
その内の一人の少女が「許す」「忘れる」というものを欠いていて
常に今の人類に対する復讐を考えている 前世の記憶を鮮明に覚えていて悲惨な人
少年は考古学者の同伴の度の途中で少女に会って
「止めなくちゃ」と少女を追い始める 只の反射で
実は少年が前世の人達の中で一番濃く意識や容貌を継いでいるのが独りの女性 なのでこの名前
少女は中年男性 裏切られて貶められ、
愛する人が傍で息絶えて腐っていくのをを何十日と最後まで傍で見ていた記憶が有り 憎悪が強い
少年は愛を知らないけど、少女は愛が深い
少女の方は赤子の時に元盗賊の男に 拾われている
元盗賊は子供と女がどうしても殺せないトラウマがある 自業自得で救いようのない馬鹿な過去が
長く語ってしまいましたが そんなお話 何時か描いてみたくはあります
はじまりも最後も決まっているのですが途中がさっぱり
愛の無い人間って書くの難しいです
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